SSD Scope ユーザーマニュアル (Windows)
1. 対応製品
- SSD220S/SSD230S/SSD370S/SSD220Q/SSD225S/SSD250N
- MTE110S/MTE112S/MTE220S/MTE240S/MTE250S/MTE300S/MTE400S/MTE250H/MTE110Q/MTE115S/MTE245S/MTE410S
- MTS400S/MTS600S/MTS800S/MTS420S/MTS425S/MTS430S/MTS820S/MTS825S/MTS830S/MTS832S
- MSA220S/MSA230S/MSA370S
- ESD230C/ESD240C/ESD250C/ESD265/ESD270C/ESD350C/ESD370C/ESD380C/ESD300/ESD310/ESD320A/ESD330C/ESD360C/ESD410C
- CFX650
- CFE820/CFE860
-
TS-CM10G
2. システム要求
- Microsoft Windows® 11 (32/64 bit)
- Microsoft Windows® 10 (32/64 bit)
- Microsoft Windows® 8 / 8.1 (32/64 bit)
- Microsoft Windows® 7 (32/64 bit)
付記: SSD Scope ソフトウェアを使うには管理者権限が必要です。
3. 始める前に
SSD Scope を以下からお使いのコンピュータにインストールしてください。 https://jp.transcend-info.com/support/software/ssd-scope
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“SSDScopeApp_Win_v4.X_setup.exe” をダブルクリックして、インストールを開始します。
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インストール中に使う言語(日本語など)を選択して、“OK” をクリックします。
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“Next”(次へ)をクリックして続けます。
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“I accept the agreement” (同意書に承諾します)にチェックしてトランセンドのエンドユーザーライセンス同意書を承諾し、“Next” (次へ)をクリックします。 “I do not accept the agreement” (承諾しません)でインストールがキャンセルされます。
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インストールの宛先フォルダを選択します。デフォルトのフォルダは “C:\Program Files\Transcend\SSD Scope” です。
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スタートメニューにショートカットを作成したい場合は、スタートメニューフォルダを選択します。デフォルトのフォルダは “Transcend\SSD Scope” です。
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もしプログラムのショートカットをデスクトップに作成したい場合は “Create a desktop” (デスクトップアイコンを作成)にチェックします。
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設定をしたセットアップ情報がリストアップ表示されます。“Install” (インストール)をクリックしてインストールプロセスを開始します。
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お使いのコンピュータがすでに “.NET Framework 4.5.2” 以降を持っていれば SSD Scope のみインストールします(ステップ 10 に行ってください)。ない場合は以下のポップアップウィンドウが表示され、まず.NET Framework をダウンロードするかを尋ねます。
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SSD Scope のインストールが完了するまでお待ちください。
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SSD Scope をすぐに起動したい場合は “Launch SSD Scope”( SSD Scope を起動する)をチェックします。“Finish” (終了)でインストールを完了します。
4. 情報の閲覧
ドライブ情報の閲覧
対応するトランセンドの SSD の標準ドライブ情報を表示します。
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左サイドバーの “STATUS”(状態)タブを選択します。
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上部の “Drive” のテキストボックスで選択し、製品番号(P/N)、シリアル番号 (S/N)、ファームウェアバージョン (F/W Ver.)、対応インターフェース、現況インターフェース、容量、寿命などの情報が参照できます。
S.M.A.R.T. 情報の閲覧
S.M.A.R.T. はストレージデバイス用に利用されているモニタリング技術のインダストリースタンダード で、ハードドライブの不具合が発生する可能性を事前に検出します。
情報を閲覧する
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左サイドバーの “STATUS”(状態)タブを選択します。
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上部の “Drive” のテキストボックスを選択します。
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ドライブ情報の下の “S.M.A.R.T” ボタンをクリックします。
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S.M.A.R.T. の情報がポップアップウィンドウで表示されます。
情報のエクスポート
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画面右下にある “Export” ボタンをクリックします。
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ファイルのエクスポート先を選択します。
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SSD Scopeはドライブとシステム構成が記録された.csvファイルを選択した場所に保存します。
ファームウェアの更新
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左サイドバーの “FW UPDATE” (ファームウェア更新)を選択します。
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上部の “Drive” のテキストボックスでトランセンドの SSD を選択します。
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アップグレードのブロック内にファームウェアのバージョン番号が表示されます。
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最新バージョンのファームウェアを使用している場合、“Download”ボタンは非表示となります。
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ファームウェアが最新バージョンではない場合は、“Download” ボタンをクリックします。ファイルはインストールディレクトリの “Transcend_SSD_FW_Update_Package” に保存されます。
5. PCの情報
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画面左の “PC Information” タブを選択します。
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PCの詳細情報が表示されます。
6. ツール
パフォーマンステスト
SSD ではお使いの SSD のシーケンシャルとランダムの読込み/書込みスピードを計測するフリーツールを提供いたします。
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左サイドバーより “TOOL”(ツール)タブを選択します。
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上部の “Drive” のテキストボックスでトランセンドの SSD を選択します。
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パフォーマンス計測の下の “Start”(スタート)をクリックし、テストを開始します。実行中にテストをキャンセルする場合は “Stop”(ストップ)ボタンを押します。
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テストが完了すると選択した SSD の読込み/書込みスピードが表示されます。
スキャン
この機能ではお使いのトランセンド SSD の全体の健康度を検証をします。 (この機能はSATAインターフェースのみ対応しています。)
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左サイドバーより “TOOL” (ツール)タブを選択します。
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上部の “Drive” のテキストボックスでトランセンドの SSD を選択します。
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“Quick Scan” (クイックスキャン)もしくは “Full Scan” (フルスキャン)をクリックしてスキャンを始めます。実行中に診断スキャンをキャンセルしたいときは “Stop” (ストップ)ボタンを押します。
セキュアイレース
3ステップでWindowsでセキュアイレースを実行できます。
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SSD ScopeからUSBブートイメージをダウンロードします。
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USBメモリからブートします。
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セキュアイレースを行います。
準備
- USBメモリは最低128MBの容量が必要です。USBメモリにイメージをリストアする前に、USBメモリのデータをバックアップしてください。リストアを実行すると、USBメモリは再パーティションおよびフォーマットされ、保存されているデータは消去されます。
ご注意:
1. セキュアイレースはSSDに保存されているデータを確実に消去する方法です。実行する前にデータのバックアップを行うことをお勧めします。
2. セキュアイレースを実行すると SSD の全てのパーティションの中のすべてのデータが永久削除されます。セキュアイレース機能は個々のディスクパーティションの削除はできません。
3. 予期せぬ不具合を防ぐために、セキュアイレース実行中にデバイスを取り外したり、電源供給を妨げないようにしてください。
SSD ScopeからのUSBブートイメージのダウンロード
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ブート可能なUSBメモリにするUSBストレージ機器を接続します。
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画面左の“TOOL”タブを選択します。
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“Erase”タブをクリックします。
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ドロップダウンメニューで、ブート可能なUSBメモリにするドライブのドライブ番号を選択します。
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“Secure Erase”ボタンをクリックすると、SSD Scopeが選択したUSB機器をブート可能なUSBメモリの作成を開始します。 (注記:この操作を行うとUSB機器に保存されているデータは消去されます。)
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ブート可能なUSBメモリを作成後、USBメモリからブートするとローカルディスクのセキュアイレースが行えます。
USBメモリからのブート
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作成したブート可能なUSBメモリをPCに接続します。
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SSDをPCに取り付け、電源をオンにするか再起動します。
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起動中に“Del”ボタンをBIOS設定画面が表示されるまで押し続けます。
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UEFIモードに切り替え、ブートシーケンスをUSBメモリに設定します。
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BIOSを終了し、Windowsを起動させると、セキュアイレースツールが自動的に起動します。
セキュアイレースの実行
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セキュアイレースツールは自動的にすべてのドライブをスキャンして一覧を表示します。
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セキュアイレースを行うSSDを選択して“Erase”をクリックすると、確認メッセージが表示されます。“Yes”をクリックすると、セキュアイレースを開始します。
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セキュアイレースが完了したら、“OK”をクリックします。
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“Yes”をクリックしてPCをシャットダウンし、USBメモリを取り外します。
7. システムクローン
すべての環境での動作を保証するものではございません。
システムクローン(ディスクイメージングとも呼ばれます)はお使いのデスクトップやノートブックのハードドライブ(HDD)全体を新しいトランセンドのソリッドステートドライブ(SSD)へのクローニングするよう設計されています。クローンディスクのプロセス中にオリジナルの HDD からデータをコピーし(オペレーティングシステム:OS や、プログラム、データ、など) 新しいトランセンド SSD ドライブに保存します。クローニングプロセスが完了後はドライブを入れ替えて再起動するだけです。Windows OS は新しい SSD から起動します。ここではどのように現在のストレージデバイスからトランセンドのシステムクローンアプリケーションを使って OS データを新しいトランセンド SSD へのクローンをするかをご案内します。
ご注意: システムクローンを行う前に、説明をよくお読みになってから開始してください。
対応オペレーティングシステム(OS)
- Microsoft Windows® 7 (32/64 bit)
- Microsoft Windows® 8 / 8.1 (32/64 bit)
- Microsoft Windows® 10 (32/64 bit)
- Microsoft Windows® 11 (32/64 bit)
対応ファイルシステム
- FAT16 / FAT32 / exFAT / NTFS
ハードウェア要求
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デスクトップ PC:
- SATA もしくは IDE ポート
- ハードディクスドライブ & トランセンド SSD (ESDシリーズはこの機能をサポートしていません)
- SATA-to-SATA インターフェースケーブル
- SATA 電源アダプタ
- 3.5-インチ マウントブラケットとネジ
- ネジ用ドライバー
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ノート PC:
- USB 2.0/3.0 ポート
- ハードディクスドライブ & トランセンド SSD (ESDシリーズはこの機能をサポートしていません)
- USB-to-SATA ケーブルかアダプタ
もし新しく使おうとしている SSD の容量が、置き換えようとしているハードドライブよりも小さい場合:
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例 A: 新しい SSD = 128GB。使用中の HDD = 160GB、OS パーティション(C:) = 20GB この構成上ではシステムクローンは OS パーティションのみクローンします。他の HDD のパーティションはマニュアルでバックアップしなければなりません。
-
例 B: 新しいSSD = 128GB、使用中のHDD = 160GB、OSパーティション(C:) = 150GB の場合 システムクローンはこの構成に対応していません。
もし新しく購入した SSD が置き換えようとしているハードドライブの容量と同じか、大きい場合:
トランセンドのシステムクローンはディスクすべて(全パーティション含む)を新たな SSD にクローンします。トランセンドのシステムクローンは新しい SSD のフル容量を含めた拡張ディスクのオプションを提供しています。
システムクローンを行うには以下のステップに沿って行ってください。
ご注意: 置き換えようとするストレージデバイスはシステムクローンのプロセスが完了するまでコンピュータに接続したままにします。
STEP 1. 新しい SSD をコンピュータに接続する
デスクトップコンピュータへの接続
- コンピュータをシャットダウンし、電源の接続を外します。
- システムメーカーのマニュアルを参照し、システムのケースカバーを外します。
- 3.5 インチのマウントブラケットに SSD を置きます。
- 扱いに注意しながら SSD とマウントブラケットを裏返し、付属の 4 つのネジ(上部が小さなサイズ)で SSD を固定します。
- コンピュータ内の 3.5 インチハードドライブベイを確認します。
- マウントブラケットを空いている 3.5 インチのハードドライブベイに設置し、付属のネジ(上部が大きなサイズ)で固定します。SATA のコネクタがコンピュータの中側に向いているようにしてください。
- SATA ケーブルとパワーケーブルを SSD に接続します。もしパワーサプライに SATA パワーコネクタが付いていない場合は、同梱の SATA パワーアダプタを使用ください。
- コンピュータの電源を入れ、オペレーティングシステム(OS)が SSD を認識するのを待ちます。
ノート PC への接続
- USB-to-SATA ケーブルの二つの端をコンピュータの空いている 2 つの USB ポートに接続します。
- USB-to-SATA ケーブルの一端を SSD に接続します。
- オペレーティングシステム(OS)が SSD を認識するのを待ちます。
STEP 2. システムクローンを開始する
- クローンのプロセスをする前に、起動しているプログラムをすべて閉じてください。
- 左サイドバーの “System Clone”(システムクローン)を選択します。
- 空きスペースが十分な一つ以上の内蔵 SSD(SATA 経由)もしくは外付け SSD(USB 経由)があればプログラムは Destination(保存先)にてドロップダウンリストに表示します。もし保存先ディスクにパーティションがあれば関連するパーティションの情報も見ることができます。
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保存ターゲットにするディスクをドロップダウンリストから選択します。クローンプロセスには 2 つの追加オプションがあります。
- OS のみのクローン: OS パーティションのみをクローンしたい場合はチェックボックスをクリックします。
- 拡張ディスク: 新しい SSD のドライブ容量がオリジナル HDD よりも大きい場合、「拡張ディスク」機能がクローンプロセスが完了した後に、最後に設定したパーティション容量を残りの SSD スペースを含めて拡張します。 もしもチェックしないままだと最後のパーティション後に割り当てられなかったディスクスペースができてしまいます。
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“Start”(スタート)をクリックしてクローンプロセスを開始します。クローンプロセス中は完了パーセンテージと残り時間が表示されます。ディスククローンの作業はある程度の時間がかかります。
STEP 3. ドライブをスワップする
トランセンドの SSD システムクローンが新しい SSD にデータをクローンし、コンピュータをシャットダウンしたあと、今までお使いのストレージデバイスを新しい SSD に置き換えるスワップをします。
- コンピュータの電源が切れていることをご確認ください。
- オリジナルのハードドライブをデスクトップもしくはノート PC から取り外し、新しい SSD をインストールしてください。
- 外したカバーなどを付け替え、コンピュータを起動させます。
8. パーティションのクローン作成
パーティションのクローン作成により、デスクトップまたはノートパソコンのハードドライブ上のデータパーティションをバックアップできます。複数のパーティションを自由に選択してバックアップでき、SSD Scope©は自動的に同じサイズのパーティションを宛先ディスクに作成し、データを迅速に複製します。
パーティションクローンを開始する手順:
注意: パーティションクローンのプロセスが完了するまで、既存のストレージデバイスはコンピュータに接続されたままになります。
STEP 1: SSDをコンピュータに接続する
ターゲットディスクをコンピュータに接続します。
STEP 2: ディスクとパーティションを選択
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ソースディスクの現在のパーティション状態が画面の左側に表示されます。上下の矢印でソースディスクを切り替えます。
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クローン化したいパーティションをクリックします(複数選択可)。再度クリックすると選択解除できます。選択したパーティションは画面の右側に表示されます。
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右側のドロップダウンメニューでターゲットディスクを選択します。ターゲットディスクの容量は、選択されたパーティションの合計容量以上でなければなりません。
STEP 3: パーティションを拡張
ターゲットディスクの容量が選択したパーティションの合計容量よりも大きい場合、パーティションを拡張するオプションを選択できます。 このオプションを選択した場合、SSD Scope© は最後に選択したパーティションを拡張し、ターゲットディスクの残りの空き容量をカバーします。
*NTFSパーティションのみ拡張が可能です
STEP 4: パーティションクローンを開始
注意: この手順では、ターゲットディスク上のすべてのデータが消去され、復元できません。
「開始」をクリックしてパーティションクローンを開始します。プロセス中、進行状況バーに完了したパーセンテージとコピー中のファイル名が表示されます。 データの正確性を確保するため、クローンプロセス中はソースディスクとターゲットディスクがコンピュータに接続されたままであることを確認してください。
9. 設定
ユーザーはお好みによって以下の設定を調整することができます。
- システム TRIM 設定
- スタートアップのプログラムウィンドウの最小化
- Windows のスタートアップでプログラムをスタート
- ヘルス状態が低下した場合の通知設定
10. トラブルシューティング
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Q: SSD Scope がストレージデバイスを検出しません。
A: デバイスが PC に正しく接続されていないかもしれません。デバイスを再接続し、適切なポートにしっかりと接続されていることをご確認ください。
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Q: SSD Scope のアイコンをダブルクリックしても立ち上がりません。何が悪いのでしょうか。
A: コンピュータの管理者権限がないのかもしれません。SSD スコープを Windows 7 と Vista で使うときは管理者権限で “Allow”(許可)をクリックします。
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Q: ファームウェアのアップデートができません。“サーバー名もしくはアドレスに問題があります”というメッセージが出ます。
A: インターネットに接続していない可能性があります。ファームウェアの更新をするにはインターネットへの接続状態になっていることをご確認ください。
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Q: “クイック消去” と “フル消去” の違いはなんでしょうか。
A: 両方とも SSD のデータをセキュリティ消去し、全てのデータは恒久的に削除されます。(標準的なリカバリー技術では復元しません)しかし、“フル消去” はより厳格なアルゴリズムを使うので特別なリカバリー方法を駆使してもデータ復旧は困難になります。
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Q: オリジナルデバイスから 2 つの Windows OS を新 SSD にクローンすることはできますか?
A: トランセンドのシステムクローンは単独の OS ドライブクローンのみ対応しています。複数 OS ドライブと Windows 以外のファイルシステムのパーティションには対応していません。
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Q: オリジナル HDD の論理的ドライブ内にインストールされている OS パーティションのクローンができませんでした。どうしてでしょう。
A: オリジナルのドライブの OS パーティションが論理的ドライブにインストールされていると、トランセンドのシステムクローンが OS パーティションのみクローンすることはできません。“Only Clone OS” (OS のみクローン)オプションがチェックされていないことを確認してください。今度はオリジナルドライブのすべてがクローンされます。
ヘルプ
このマニュアルに問題の答えが見当たらない場合、SSD Scope ソフトウェアやトランセンのドソリッド ステートドライブの扱いがわからない場合は以下のテクニカルサポートのフォームからお問い合わせください。 http://jp.transcend-info.com/Support/contact_form